1話-2
001_ミリ 「確か手帳には川を越えた先の、白いエーデルワイスの花畑の向こう側って書いてたのよね。
(周辺を見渡し溜息)ふー…、川に花畑どころか…枯れ木ばかりで草も生えてない。
でもきっとこんな所にあるからこそ幻だなんて言われてるんだわ。うん、あっちね!たぶん!」
SE 足音ひとつ
SE カラスガサガサカァカァ(またはその他の時間稼ぎ)←生き物出したくないので要検討
002_ミリ 「うーん、あっちは崖かな。日が暮れたらわからなくなりそうね。気を付けないと。あっ!」
ミリの視界に花の色のように鮮やかな色彩が映る
SE 足音ひとつ、走る
003_ミリ 「(向こうの方に見えたあの綺麗な空色!あれが幻の花なのかも!!この木の向こうに…!)」
004_ミリ 「う、うわァァァァァ!!」人がいてびっくり
SE こける
005_マジョ「…?」
006_ミリ 「うぅっ…(こんな森の中に女の人?まさか本当に森に住んでいる魔女が…?)
あなたは、町の人…?」こけて痛いし不審者警戒
007_マジョ「…いいえ」
008_ミリ 「旅の人…?」
009_マジョ「…いいえ」
010_ミリ 「……じゃあ…あなたは、私を殺すの…?」殺すの音量おおきく
011_マジョ「……いいえ」
012_ミリ 「(安堵溜息)ふぅ…良かった。じゃあいいわ。(立ち上がる)私はミリ。あなたは?」
SE 立ち上がる
013_マジョ「……」困ったような
014_ミリ 「言えないなら愛称でも良いわよ。なんて呼べばいい?」
015_マジョ「好きなように呼んで」
016_ミリ 「そう。じゃあ“マジョ”ね!森に居たんだし」
017_マジョ「ええ、わかったわ」
018_ミリ 「…あなたってリュウみたい。魔女って呼んでもすぐに受け入れる所とか」マジョの反応が気にくわない
019_マジョ「そう」
020_ミリ 「ねえ、マジョ!ちょっと聞きたいんだけど。
この辺りにエーデルワイスが咲いている所を知らない?」
021_マジョ「…この森に命は…花は無い。ここは枯木の森だから」黒歴史を思い出す
022_ミリ 「眠ってる種だけでもいいの!何か幻の花の手がかりがあれば…!」
023_マジョ「幻の花…?エーデルワイスが?」
024_ミリ 「いいえ、幻の花は幻の花よ!幻の花だから名前もわからないの。
あっ!マジョと一緒ね!ふふっ」
025_ミリ 「私ね、お花屋さんになりたいの!
うちの畑、今は食料を育てるばっかりだけど少しだけお花も咲いてるの!
ミリが育てたのよ!」自慢げ。テンション上がって一人称が幼くなる。
026_マジョ「花を……私にはできないことだわ」黒歴史を思い出す
027_ミリ 「できるわ!(力強く)
お花はちゃんと気にかけてあげれば咲いてくれる!
…やっぱり気持ちだけじゃなくてお勉強もしないといけないけど、
咲いてほしいってミリの気持ちがなかったら水やりもお手入れもできないままになっちゃうから、花は咲きたくても咲けないの!
ミリが咲いてほしいって思ったから、咲いてくれたんだよ」テンション上がったまま
028_マジョ「…そうね。咲きたくない花はいないものね」
029_ミリ 「うん!」花のことわかってくれてるいい人だ嬉しい!